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止まれテレビ 進めテレビ

みなさん、こんにちは。エグゼクティブプロデューサーの中山和記です。
ブログ担当としてこれまで6回に渡り綴ってきましたが、ここで一旦閉じて、タイトルも新たに「ある日 あの時」として再スタートします。
私の身の回りの出来事をスケッチして、随時紹介していきますので、これまで読んで下さった方、また今回初めて訪れた方も、是非ご愛読いただければと思います。
宜しくお願いします。

第4回「独り酒、独りご飯」

 作家の椎名誠さんが読売新聞で、秘密の「波見酒」という世界を語っておられる。つまり、雪見酒や、観梅酒はよくある。しかし、もっと、気持ちが高揚するには、この酒にかぎるという、とっておきの話だ。
 表現の仕方は違うが、・・果ての岬で、巨岩を荒波が洗う、しぶきを陽の光がクリスタルに変える。繰り返し打ちつけてくる激しい荒波を肴にして、用意してきたポケットウイスキーを飲む。波は大きければ大きいほどいい。
海と巨大波。そこは秘密の場所で、独り飲む酒は最高だ。というのだ。
何とも羨ましい世界だ。陶陽明が漢詩の世界で「一杯、一杯また一杯」と、山河を見下ろしながら飲んだ詩は有名だが、こちらも又波見酒の醍醐味だろう。

 私ん家の近くに雑木林がある。そこに間違って生えてきた梅の木がある。遠慮気味に咲いてはいるが、案外枝ぶりが良い。「梅の品格」ってのは、他の花木に代えがたいものだと思う。そこで何度も足を運び、菅原道真の気持ちを思いながら酒を飲んだ。このところの強風で、そろそろ終わりになるだろう。
「時」が一年、目前で、過ぎて行く様な気がした・・。

 独り酒という話でいうと、ぼうっとテレビを眺めていたら、「ビストロSMAP」のゲストに、人気俳優の堤 真一氏が出ていた。
彼は、仕事が終わった後は必ず「独り」で酒を飲む、と語る。
と、キムタクが、「そういえば、二度も連続ドラマ共演させて貰った割には、一度も酒を一緒したことがない・・」と、ぼつりと言う。中居も、草彅も、「あ、俺もだ~」「俺も」と妙な相槌を打つ。
 つまり、「誰とも行かないっすよ・」と当惑気に反応し、「誰と行こうが、つまり<めんどくさい>っす。ひとりが楽」と強調した。SMAPとの間に一瞬ひや~としたものが流れた。
 おじさんっぽいなー、と思って見ていたが、確かに、余計なぐち喋りをすることもなく、ぐっと飲む酒も良いかも・・。

 そういう意味で、最近の若い人は、食事も独りが多いという。昼も、勿論だけど、夜も、独り飯会(?)が増え続けているらしい。
 競い合う「どんぶり」店も、女性が一人でも食べやすい環境づくりに気を使う様になって来ているらしい。コミックにも、様々な「大衆飯屋」で、これはこうやって食べろ、という店主に、「自分流食べ方」を説く主人公が人気を得ているそうだ。独りでゆっくり食べさせろ!
 何とも感想は言い難い。
 アメリカが、個人主義を大事にしたあまりに、権利主張だらけのぎすぎす社会となった。六本木「ブルーマン」は、ショウの中味の多くは日本風土に習ったものだ、と意外なことを語っている。一人ではなく、三人が気を合わせる動きは、日本人が生み出した太鼓や踊り、一糸乱れずの舞踏団の動き諸々。そんな大事な文化を、日本人は一杯持っているのに、自ら放棄しようとしている。と彼らは語っているのだ。
 一人もいいさ。しかし、仲間意識。互助の精神。何か忘れてはいませんかって?言いたいのです。

 

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